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保存料も添加物も使わない、朝つきたてのおもちの消費期限はその日いちにちだけ。
そんな「渡辺製菓」は、美瑛町民のおやつどころ。たくさんの種類はないけれど、オープンからすぐにお客さんがたくさんやってきます。
今回はご両親から受け継いだ、2代目の娘さんの藤森さんにお話を聞きました。
お店の名前は「渡辺製菓」。美瑛町民には欠かせないおやつ屋さんです。
町の中心部にありますが、もともとは違う場所にありました。その当時は、藤森さんのお父さんとお母さんがお餅の製造工場として営業していたそうです。
お店にしたのは令和元年のこと。お客さんから「お店はないの?」との声に奮起し、店舗を作りました。
毎日朝ついたお餅を、大福・桜餅・おはぎなどにして販売。人気があるので午前中のうちに商品がすべて売り切れる日もあるのだとか。
特に週末は遠方から訪れる観光客も買いにやってきます。
「特に宣伝もSNSもしていないんだけれど、口コミでたくさんの人が来てくれるんです。」と藤森さん。おいしさは食べた人の口コミで広がっているのでしょう。
使用しているのは愛別産もち米と水だけ。あんこには小豆と砂糖と塩で練る。よもぎは近くで積んだもの。保存料などの添加物は一切使用していません。
「だからうちのお餅は1日経つと固くなるの。スーパーで売っているのはずっと柔らかいですよね。色々なものが入っているからでしょう。」と藤森さん。
体によく、栄養になる、シンプルなおいしさが渡辺製菓のお餅なのです。
大福は3つの種類があります。どれも朝つきたてのお餅で作っているのでふわっふわ。
よもぎ大福のよもぎは、春になるとスタッフ総出で近隣へよもぎ摘みをしに出掛け、採りたてをすぐに洗って茹でて使用します。
冷凍保存して1年を通して使うので、どの季節も食べるたびに春の香りが口いっぱいに広がりますよ。
もちろんよもぎがいちばんの人気大福です。
よもぎ大福に使用されるよもぎは、スタッフが実際に収穫したもの。
よ毎年春になるとスタッフのみんなで周辺によもぎ摘みに行き、よく洗って煮たら冷凍保存し、お菓子に使用しているそうですよ。
よもぎ大福を口に運ぶと、春の味が口いっぱいに広がりますよ。
春の果物といえばいちご。渡辺製菓では、富良野市「小野農園」のいちごを使っていちご大福を作っています。
「いちごがある限りは、春を過ぎても販売していますと」藤森さん。
甘酸っぱいいちごと甘さ控えめのこしあんは、相性ぴったり。ジューシーな味わいを楽しめます。
また、桜餅も一年を通して販売していますよ。
渡辺製菓では、大福のほかにもおはぎやお赤飯・さつまいもご飯も販売しています。
おはぎは、こしあん・ごま・きなこ・粒あんと様々な味わいがあり2つで260円(税込)。
また、切り餅も人気の商品なのだとか。そのまま食べたり、焼いたりして食べられています。
大福や切り餅と並ぶ人気なのが「いなり餅」(2つで200円・税込)。
甘辛いおいないりさんの皮に柔らかなお餅が入った商品です。
「何か新しいメニューを考えているときに、ちょっと思いついて作ってみたんです。」と藤森さん。
柔らかなお餅と甘じょっぱいいなりの味わいは満足感でいっぱいになるおいしさです。
「年齢も若くはないので、これからも地道にやっていきたいですね」と話す藤森さん。
「今はこのお店とスーパーに卸しています。このままあまり広げることなく、父のやり方を続けたい」とお話しされていました。
お父様の代と同じ製法で作るお餅は、長く愛されています。
昔と変わらないラインナップで続けながらも、いなり餅など商品の数は少しずつ増えているそうですよ。
「もち米やよもぎなど、素材は地元のものを使い、あんこは独自に作ってもらっています。これからもそうしていきたいです。」
美瑛町民のみんなのおやつ「渡辺さんのおもち」は、これからも変わらぬ味わいで長く愛いされ続けることでしょう。
美瑛町に向かう際は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
北海道上川郡美瑛町大町1丁目24
【アクセス】JR旭川駅より美瑛駅下車 徒歩13分
【電話】0166-92-1014
【営業時間】9:00~17:00
【定休日】水曜日・日曜日
【駐車場】有り
【公式サイト】https://watanabeseika.com/
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。
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