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旅先での楽しみといえば、美味しい食事。地元民から支持される人気店は、網羅しておきたいものですよね。
そんなグルメっ子たちに、お客が殺到する前の今こそ行くべき!ニューカマー情報をお届け。
2024年4月に、北谷町砂辺(ちゃたんちょう・すなべ)にあるバーガーの名店「GORDIES(ゴーディーズ)」が、2つの姉妹店を同時オープンしました♪
今回は、そのうちのひとつ「Castle Rock Diner(キャッスルロック ダイナー)」をじっくりとご紹介しますよ。
「Castle Rock Diner」が佇むのは、今続々と新たなスポットが誕生して盛り上がりを見せている、沖縄本島中部の西海岸に位置する読谷村(よみたんそん)。
オーナーの小林瞬治さんに開業のきっかけを伺うと、「もうずっと前から、古民家を使ってダイナー(アメリカの大衆食堂)をやってみたい!という想いがありました。ぴったりな場所を10年以上も探し続け、ようやく縁にめぐり合えたのがこの地だったんです」と話します。
扉を開けた瞬間に現れるのは、オレンジがかった光が灯るレトロな照明、瓦屋根の小屋組や梁が剥き出しになった天井、アンティーク家具などが散りばめられた空間。新しい店のハズなのに、以前から知っていたような…。不思議な懐かしさを感じます。
お気に入りの席を探して奥へ進んでいくと、「異世界に来ちゃった!?」と錯覚に陥るほど、独特の雰囲気と没入感を味わえますよ。
風が吹き抜けるテラススデッキでは、小林さん自作の窓から景色を楽しめますよ。
取材した日は梅雨シーズンと重なっていたのですが、テラスで耳を傾ける雨音が心地よく、周囲に鬱蒼と茂る南国植物のグリーンが一層に映えて、敢えて雨の日を狙って来店するのもいいかも…♡なんて思ったり。
この日は、ふらっと入ってきたおじぃ2人が、仲良く雨の日のコーヒーブレイクを楽しむほのぼのとした光景を見かけました♪
戦後、米軍統治下にあった“アメリカ世(ゆー)”の時代から、ステーキ文化が根付いている沖縄。ウチナーンチュが日常的に味わっているステーキも、この空間で味わうからこそ、記憶に残る食体験となることでしょう。
こちらに用意されているステーキメニューの中でも、イチオシは「スペシャルプレート」。テーブルに運ばれてきただけで、テンションが爆上がりに!食欲をそそる匂いと湯気をまとった熱々の鉄板の上には、それぞれ150グラムを盛りつけたカットステーキとチーズハンバーグの2種が鎮座しています。
まずは大きめにカットされたステーキをパクッ。外はこんがり、中は綺麗なピンク色の絶妙な焼き加減により、柔らかな食感と肉本来の旨みが最大限に引き出されていて、最後のひと切れまでペロリといけちゃいますよ。ハンバーグは本格バーガーが評判の「GORDIES」でも使っている粗挽きミンチと和牛をミックス。こちらも肉肉しさ全開の味わいになっています!
お好みで、玉ねぎベースのオリジナル和風ソース、酸味の効いた「A1ソース」と合わせてどうぞ♪
お肉の合間には、鶏ガラと野菜を煮込んだブイヨン、小麦粉やバターを加えたルウでつくるスープをごくり。郷愁をそそる味わいにも、ほっこり癒されますよ。
デザートには、シェイクやアイスクリームはいかがでしょう?
グラスに並々入ったシェイクは、チョコレート・バニラ・ストロベリー・チョコクッキーのフレーバーを用意。ホイップとチェリーをのせた王道スタイルがキュートです♡
ガッツリお肉を食べた後は、ガツンと甘いもので締めるに限りますね♪
朝から夜まで営業するアメリカンダイナー × 沖縄に昔からあるドライブインを掛け合わせた空間をイメージしたという「Castle Rock Diner」
「なぜだか、幼いころから古いものに強く惹かれるんですよね。今の建物も、元々の姿を見たらきっと驚きますよ」と、小林さんがBEFOREの写真を見せてくれました。
「10年以上人が住んでいなかった古民家を初めて見た時は、周囲に草はボーボーで、天井に穴は空いて落ちているし、箪笥や仏壇もそのまま残っていたり。昼間でも一人では来られないくらいに不気味で(笑)、中は本当に廃墟そのものでした。それでも即決して、友人の内装屋や地元の大工さんなど、いろんな人たちの手を借りて約1年半をかけて改装していったんです」
店づくりが進む中で、壁材は福岡の業者から、築100年にもなるアメリカの古い家を壊して現地から運んできたものを採用。テーブルやライトなどのインテリアは、「いつかこんなお店をやりたい」と思い描き続け、小林さん自身がずっと集めていたものを持ち込んだのだといいます。
小林さんは「今でも沖縄県内にあるリサイクルショップを毎週のぞきにいったり、アメリカ旅行の際もアンティークショップをめぐったり。もう止まらないです(笑)」とニッコリ。宝探しやモノづくりが好きな小林さんワールド全開な内装に注目するのも面白いですよ♪
店名は、1986年公開の映画「スタンド・バイ・ミー」に登場する4人の少年が生まれ育った小さな街・キャッスルロックが由来となっています。
ファンの方ならもうお気づきかと思いますが、小林さんが手掛ける一号店の「GORDIES(ゴーディーズ)」は主人公・ゴーディから取っており、系列店のすべてに小林さんの“好き!”が盛り込まれているんですよ。
「この映画と出合ったのが、ちょうど『スタンド・バイ・ミー』の少年たちと同じくらいの年代のころ。当時はレンタルビデオ店で毎回借りていましたし、今でも見るぐらい大好きなんですよね」と、愛おしそうにパンフレットをめくりながら振り返ります。
そんな小林さんは、沖縄に移り住んで20年以上。
「これまでの店舗のようにコンセプトをきっちり固めるのではなくて、今は結構気軽に構えていて。カッコつけずに、ユルく、くだけた感じでやっています(笑)。それが、お客さんたちの居心地の良さに変わっていけばいいなぁと思っています」と笑みを浮かべます。
「Castle Rock Diner」では、ステーキ以外に「しょうが焼き定食」をはじめとした食堂メニューが用意されているのも特徴的。その理由については、地域の人たちにもすごく応援してもらったので。近所の人たちが気軽に来られるようなメニューも取り入れていくとのこと。今後も徐々に新たなメニューを増やしていこうと思案中だそうですよ。
オープンから間もないこともあり、近所のマダムたちが模合(沖縄特有の集まり)で使っていたりと、現在はローカル客がほとんどを占めるという「Castle Rock Diner(キャッスルロック ダイナー)」。
「もしこれから知名度が上がれば、観光客の方も増えていくとは思いますが、この店は僕自身がちょっと初心に戻るいいチャンスなのかな、と思っています。今までと同様に、地道に少しずつみなさんに愛される店に育てていけたらいいですね」と話す小林さん。
アメリカと沖縄、両方の古き良き時代をミックスしたチャンプルー(混ぜこぜ)な魅力があふれる店へ、ぜひ足を運んでみては?
来店した後は、貴方もきっと「スタンド・バイ・ミー」を見返したくなることでしょう♪
【住所】沖縄県中頭郡読谷村波平5
【問い合わせ(電話番号)】098-960-2627
【営業時間】11時~20時(Lo.19時30分)
【定休日】水曜
【駐車場】店舗横10台、第2駐車場6台
※掲載時の情報です。最新の情報は店舗へ直接お問い合わせください。
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